マイホームを計画中!予算ってどうやってきめるの!?-予算の考え方-

家作りの基本
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予算が決まって初めて具体的にマイホーム計画が進めることができます。

『住宅ローン借りられますか?』
『皆さんいくらくらい借りられてますか?』
『私たちが借りる額ってどのくらいが妥当ですか?』

などなど・・・よく質問頂いておりました。
実際にこのように思われた方も少なくないのではないでしょうか?

ただ、答えとしては 「人それぞれです。」
拍子抜けの回答かもしれません。

ですので!予算の考え方についてお話ししていきます。
では、行ってみよう!

私たちの予算は? -事前審査-

「こんなお家を建てたい」→「○○○万円必要」→「よし、建てよう!」
こんなスムーズに行けば営業さんも皆さんもラッキーですよね?

もちろんこんなにスムーズにはいきません。
「そもそも借りれるか」「いくら借りても生活上問題ないのか」
こんな疑問や不安が湧いていきませんか?

ここで、一般的なお話しをします。  ←何度も聞いている方しばらくお付き合い下さい。
基本的には年収の7倍〜10倍が金融機関から借りられるお金になります。
※金融機関によります。

なるほど!簡単!『年収×7〜10倍』した額が借りられる!
ともいかないのが現実です。

「なんやねん!」 とツッコんで頂いた方ありがとうございます。

『年収×7〜10倍』は間違ってはいないのですが、
実際にはこのような要件(↓)から借入希望額に届かない、貸してくれないなんてこともザラにあります。

『自動車ローン』『携帯料金支払い忘れ』『消費者金融での借入』『クレジットカード複数枚持』

特に、『携帯料金支払い忘れ』はすごく厄介かつやりがちですのでご注意ください。

『あれ?私たち借りれるの?(苦笑)(汗)』ってなりました?

ちょっとあせりますよね、そうですよね。
借りたい額=借りれる額ではないのです。

つまり、マイホーム計画初期段階で重要なのは借りられる額をはっきりさせようということです。
そのために「事前審査」を行う! これが一番手っ取り早く、間違えないです。
※さらにいうと、事前審査していないと土地も建物も買えないのです。

『どこで事前審査できるの?』『何が必要なの?』
その疑問にお答えします。

○どこで事前審査できるのか?
・金融機関 住宅ローン窓口
・ハウスメーカー
ハウスメーカーの営業さんにお願いして下さい。必要書類用意してくれます。

○何が必要なのか?
・事前審査申込書(本人記入)
・建物資料(平面図・立面図)
・土地販売資料(販売資料・案内図・公図・謄本)
・源泉徴収票(直近1年分)
・運転免許証(裏表コピー)
・健康保険証(裏表コピー)
・お認印

2つ目3つ目は自分用意しよう思うと役所に行ったりしないといけないのですごく大変です。
また、建物や土地についてはこの時点で決まっていなくて大丈夫です。

事前審査でのポイント「複数社に」「満額借入を確認すること
複数社に事前審査を提出して、借りられる満額付近を確認すること

複数社に出すことでどこの金融機関で借りられるか把握することはもちろん、条件(金利など)のいいところも確認できます。
『複数社ってどこに出したらいいの?』という疑問についてお答えします。
ズバリ、どこでもいいです。
一つは自分のメインバンク、あとは金利が安いところ優遇などはメーカーで違ったりするのでお勧めを聞きましょう。

自分の借りられる満額付近を把握することで、マイホームにかけられる予算の線引きが嫌でもできます!

私たちの予算は? -借入額-

事前審査をして借入可能な額を把握できたら、予算を決めていきましょう。
住みたいエリア、建物へのこだわり等でも変わるので、その辺りは予算と相談しながら決めていくことになります。
ただ、まずは自分たちの予算に目星をつけましょう!

そもそも予算とは
予算=借入額+自己資金+贈与となります
まずは借入額から考えましょう。

借入額の出し方はいくつかあります。
①毎月の返済額から算出
②年間返済比率から算出

※ボーナスなし、ローン35年、変動金利で0.5%、元利均等返済で算出

①毎月の返済額から算出
賃貸にお住まいの方はイメージしやすいと思います。
月々の家賃の代わりに住宅ローンの支払いをすることになります。
その為『家賃くらい』『家賃+1万円』というのが一般的です。

月々の返済を9万円以内とする
3500万円だと月々の返済が90,854円
3450万円だと月々の返済が89,556円

誤差ですが、3450万円+自己資金が予算になります。

②年間返済比率から算出
※年間返済比率とは・・・年収における1年で支払う住宅ローンの割合をいいます(年間の支払い÷年収×100で算出)
一般的には年間返済比率は30%以内と言われます。
ここでは年間返済比率を25%前後を推奨します。ライフプランニングをする上で無理のない支払いとして25%前後になる傾向が多いからです。

年収600万円 年間返済比率を25%とすると年間返済額が150万円になります
月々の返済は124,600円  借入総額は4800万円となります。

4800万円+自己資金が予算となります。

上記の2つの方法から予算の大枠を捉え、無理のない借入額を見つけていきます。
個人的には①②から導き出すことをおすすめします。
両方の視点から考えることで、自分たちの想定する支払額と一般的にいわれるに支払える額がわかり、家計簿を見直す機会にもなりますよ!
①<② 本当はもっと住宅にお金かけても問題はないかも
①>② 住宅や違うところにお金かけ過ぎかも



あとは現在と比べて、マイホームの場合、維持費が発生します。火災保険料が高くなります。固定資産税が発生など賃貸の時には支払っていないお金が発生します。
こちらも念頭に置いて適切な借入額を見つけていきましょう。

私たちの予算は? -自己資金-

自己資金については今の貯金がいくらあるか。毎月定期的に貯蓄ができているか。
ということがポイントになります。

『今って金利が低いから自己資金0円の方がいいって聞いたよ〜』
という声も聞こえてきますね。

個人的には間違えではないですが、正解でもないように思います。

というのもマイホーム計画を進める上で現金が必要になることがあります。
・土地契約時の手付金(100万円)
・建物契約時の手付金(建物総費用の1割or100万円)
・家具家電の購入費(一般的には100万円ほど必要になると言われています)
・印紙代(今回は割愛します)

え!?300万円必要なの!?
なんて声も聞こえてきそうですね。

実際には建物の手付金については交渉できることが多いです。
その為50万円、30万円で済むケースもありますよ。(値引きということではありません。)
それでも200万前後は必要になってくるのではないでしょうか。

つまり、言いたいことは現金は必ず必要になる。ということです。
現金で支払した手付金はローンに組み込むこともできるので、ローンが実行された際に返ってくるようにすることもできなくはないです。
その為「金利が低いから自己資金0円の方がいい」は正解ではないとお伝えした一つの理由です。

自己資金で頭金を出したほうがローン借入額が低くなり、返済額が下がるのでしっかり貯金計画ができていれば、ある程度自己資金をだしてもいいと考えます。

逆にあまり出さない方がいい方もいらっしゃいます。
それは、貯金が手付金等で支払う額と同額以下もしくはギリギリの場合。
※ここで言う貯金はすぐ引き出せるものを指します。

ここでのポイントは
手付金等で200万円支払っても3ヶ月〜半年の生活できる貯金は確保しておく。ことです。
いざ何かあったときにも生活できるように備えましょう!

貯金から自己資金としていくら建物に回せるかはご家族ごとにそれぞれ違いますので
現金としていくら必要になり、貯金としていくら残るのかをはっきりさせましょう。
※営業さんに事前審査の際、手付金としておよそいくら必要になり、手付金は交渉できるのか確認しておきましょう。
(例)自己資金を〇〇万円考えていますが、手付金はどれくらい必要になりますか?
自己資金について改めて考えてくれる営業さんは優秀かも!?

しっかり確認していきましょう!

これで借りることができるお金がわかり、支払い想定も把握し、自己資金が検討でき予算の大枠がつかめましたね!

『あれ?贈与のおはなしは?』
という声もありそうですね。

ごめんなさい。長文になった関係から贈与については今回は割愛させていただきます。
今後どこかのタイミングで贈与についても触れていこうと思います

予算の考え方についてまとめ

・マイホーム計画する上で予算を大方きめる
・予算=借入額+自己資金+贈与で成り立つ
・借りたい額=借りられる額ではない。
・借りられる額を把握するために事前審査をする
・複数社に事前審査を提出して、借りられる満額付近を確認すること
・賃貸の時には発生しなかったお金が発生する(火災保険、固定資産税、維持費)
・手付金を支払っても3ヶ月〜半年は生活が維持できる分の貯金を残しておこう
・マイホームを計画する上で現金は必ず必要になる

まとめると、これだけの内容です。
マイホームを具体的に計画する上で、借り入れる額をはっきりさせ、返済額等を今の生活と比較し、自己資金を貯金と相談しながら予算の大枠を把握する
ということになります。

ただ、あくまでも一般的にはというお話になりますので、実際には自動車ローンや奨学金などなどいろんなものが絡むので、営業さんに相談しながら検討しましょう!
『それでも一生の買い物だから心配だな〜』というのも非常にわかります。
そこでおすすめするのはライフプランニングをすることです!
結婚や子育て教育セカンドライフも考慮して安心してマイホーム計画ができるようにしましょう!

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