間取りの後悔part1

家作りの基本
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「あ~こうしたら良かった」
「こんなはずじゃなかったのに」
「使いづらい〜」
心中お察しします。

今新築計画中の皆様、後悔するんです。
どれだけ考えても後悔はします。

ただ、『後悔を少なくするポイントを抑える』これだけで全然違ってきます

「展示場で同じ仕様にした」「設計士におすすめされたから」
もったいないです。後悔すると思います。人のせいにしちゃうと思います。

そんなことがないように抑えるべきポイント紹介します。

間取りを考える上で大事なポイント6選

費用的なポイント

・予算内に収まる建物の大きさ
・どこにお金を使うか

間取り的なポイント

・土地のメリットを最大化
・いろんな動線を考える
・将来の生活
・家具のレイアウト

この6つを考えながら検討することが非常に大切

予算には限りがあるし、敷地は決まっているし、その中で何ができるのかをよーく考えてみましょう
理想と現実ということです

理想に近づけるための方法はいくらでもあります。
これが良いという固定概念は予め捨てておきましょう。
家作りでは不要な考えだと私は思います

費用的なポイントを詳しく見ていきましょう

予算内に収まる建物の大きさ

先に一つ大事なことをお伝えします。

予算内に収まることを前提に考えましょう。
間取りを考える時点ですでに予算が超えることを前提としている方が多いです。

予算を超えてもお金を出すか出さないかは最終的段階だと思っています。
間取りの時点で予算に対して理想的ではないサイズを検討していると内装・外装にお金を全くかけられないか、最終的にはおそらく相当な予算オーバーが現実になります。
そして、精査しているときに漏れや抜けがでて失敗します。→これが後悔

では、どのように考えるといいのか…
『やりたいことを目的ごとに考えてください』

例えば…
「料理が好きで料理にこだわりたいからキッチンにはお金をかけたい」→気になるメーカーを調査(仕様と金額)
「玄関は匂いがこもるし、一番はじめに見る場所だからお洒落なエコカラットを貼りたい」→見積もりをとってみよう
「家族に花粉症がいるから室内干し!そのスペースを確保したい」→間取り大きくなりそうだな
「メンテナンスフリーがいいから外壁にはお金かけたい」→ほんとにメンテナンスフリー?

つまり何が言いたいかと言うと。

建物にかけられるお金を把握し、その内訳を考える
その時のやりたいことを知っておく(仕様・金額・効果)

※仕様…デザインや寸法、見た目の好み
 金額…やりたいことをした場合の見積もりをとりあえずとる
 効果…ほんとに期待した効果が得られるものか

ということです。

よくある失敗
建物も大きくしたい(なんとなく)→目的がない
キッチンはリシェルが良い(かっこいいから・かわいいから・名前を聞くから)→実際よく知らない
外壁はタイル1択(メンテナンスフリーって聞くから)→この世にメンテナンスフリーはない

けど気持ちはわかります…

おおよお建物の内訳はこのようになると思います。
もちろんこのグラフは例なのでざっくりとしており、%表示ですが、実際に検討する際は%を元に数字に起こしてみましょう。

あとは間取りは小さくしてもオプション費用にお金をかけたいのか
標準品で十分だから、建物の大きさにお金をかけるのか人それぞれですが、まずは予算という枠内に収めた計画を考えましょう

どこにお金を使うか

結局は内訳をしっかり考えてくださいねという復唱になるのですが、ここでは私のお金をかけるべきオススメをご紹介していきます。

まんべんなくお金をかけれたら良いですが、意外と難しいです。

例えば『全部10,000円均一で揃えたスーツ』と『ジャケットだけ50,000円で他はすべてユニクロ』
どっちがきっちりしてそうか、高見えするか…
意外とお金をかけるべきところにかけたほうが高見えします。

ただ、インナーにお金かけてたり…すると良さが十分に発揮されませんよね…
間違えではないと思うのですが順番が、優先順位が違うかもしれません。

なのでお家も一緒で、『お金かけべきところ』は必ず存在します

ではそれが一体何か…

こちらです(間取りにもよります。偏見もあるかもですの悪しからず)

1.床材
2.外壁材
3.浴室

「意外や意外」と思われた方も「でしょうね」と思われたかともいると思います。
ではどんな理由でこちらを選んだかといいますと…

融通がきくかどうか』です。
1〜3はあとから交換しようとすると非常に厄介です。。。
外壁は足場を組むのでお金がかかるし、床材は簡単にめくれないし、今のお風呂はほとんどユニット型なので交換は簡単ではありません。

ただそれだけではなく、
床材は常に肌身が触れているところでお部屋の印象を決めるもの
外壁は生涯住むとした上で最もお金がかかり、身を守ってくれています
浴室はリラックスできる・疲れを落とせる場所と考えます

お金がかかる、メンテンスが大変、融通が利かない以上に大きな役割を担ってくれています。

プラスアルファでおすすめするなら
・構造計算(許容応力度計算をする)
→日々の生活を安心するには根拠のある計算をしておくことが重要
・防音(防音室を作るわけではなく、2階の音や道路面の音を軽減する)
→断熱材の仕様や施工具合によっては外に音が聞こえる、外の音が聞こえる、室内に音が響くなんてことも
・照明計画(おしゃれな家は照明が肝になっている)
→「照らす、あえて照らさない」を考えるのははお洒落な家の基本

お金をかけなくてもいいところ①

お金をかけたほうがいいところを見てきましたが、逆に過剰すぎるもの、減額できそうなところを確認しておきましょう。

断熱性能」は意外とこだわる方が多い。
省エネ基準地域区分によって推奨されるサッシ性能や断熱性能は違う為、しっかり確認しておきましょう。

北海道エリアのUA値は0.46、ZEH基準は0.40、HEAT20は更に低く0.34(0.28)以下となります。
北海道や東北で家を建てようとしている方は拘る必要がありますが、それ以外の区分4以下の方は、ハイスペックすぎないか確認しましょう。

参照:https://www.isover.co.jp/support/by-region

詳しくは国土交通省「建築物省エネ法改正概要と戸建住宅等に適用される制度」をご確認ください

例えば、自分の住むエリアは5枚ガラスやトリプルガラスは本当に必要でしょうか?
樹脂サッシ?本当に必要でしょうか?

体感で違いがわかるレベルでしょうか。
そもそもUA値って?理解していますか?

私が思うには大体の方は「樹脂アルミの複合サッシ、Low-Eペアガラス(アルゴンガス入)」で十分だと思います。(4区分以下)
私の体感上単層ガラスとペアガラス、アルミと樹脂の違いは大きく違いがわかります。
ペアガラスとトリプルガラスの違いは肌感覚ではわかりませんでした。

ペアガラスの場合Low-Eは必須になります。4以下の地域では遮熱タイプにしておきましょう。

そしてサッシの話になると、シャッターや結露の話がよく話題にあがります。
準防火エリア等を抜きに考えるとシャッターを付ける理由はないように思います。
外観上、コスト面、上げ下ろしの手間、メンテナンスの面からもおすすめする理由は見当たりません。

防犯面や危険性を気にされるなら防犯ガラスやガラス飛散防止テープで十分かと…

コスト、外観上や手間、メンテンスに関係はないですよね?

つまり、必要な断熱性能は地域によって違うため、今一度性能がハイスペックすぎないか検討する必要はありそうですね。
(私はTVリモコンのボタンで使ったことないボタンが沢山あるため、ハイスペックなものにムズムズします。そのため余計にハイスペックすぎるものに敏感なだけかもしれません…)

お金をかけなくてもいいところ②

サッシの他に設備関係や内装素材、収納棚など過剰にお金をかけすぎる傾向にあります。

設備関係でスペックの高いものかなり高額なので、一つ改めるだけでもかなりの減額が期待できます。
例えば…

・食洗機浅いタイプ…深型にしないなら収納にしてしまったほうがいい(洗えるものは小さな食器のみ)
・タッチレス水栓…便利だが故障も多い(反応が悪い)
・造作洗面…モールテックス・タイルなどお金のかかる内装になるケースが多い(30万前後)
・アクセントクロス…クロスを選ぶ楽しみから色々アクセントクロスを選びがちですが、特に子ども部屋は子どもが使う頃にはクロスは劣化し、張替え時期が来ます。最初はベースクロスで十分です。
(使う頃になってクロスを選ばせてあげることで家族イベントになりそうじゃないですか?)
・収納量は多いほうがいいと勘違いして全てに固定棚、可動棚をつけ、金額高くなっていませんか?
必要最低限だけつけるか、下地だけ入れておいてもらいましょう。
あとから用途によってじっくり使い方が決められます。

などなど、意外と費用削減できる内容があったのではないでしょうか?
私は、設備関係はできるだけアナログが良いタイプです…
メンテナンス費用が地味にかかるんです…

まとめ

〈後悔する間取り〉
 費用的なポイント予算内に収まる建物の大きさ 
 建物にかけられるお金を把握し、その内訳を考える
 その時にやりたいことを知っておく(仕様・金額・効果)どこにお金を使うか
 床・外壁・浴室がおすすめ
・お金をかけなくてもいいところ① 
 サッシなど断熱性能にオーバースペックは不要
・お金をかけなくてもいいところ②
 設備関係、内装素材、収納棚はあとのことを考えるとお金をかけなくても良い

つまり、『お金をかけなければいけないところ』と『お金をかけるべきところ』と『お金をかけなくもいいところ』をしっかり見極めることが大切です。

後悔する間取りは基本的に何をやりたいのか、どんな生活を送りたいのかイメージがズレていることが原因です。
コンセプトをはっきりさせ、目的に沿った家づくりが後悔しない家作りの基本になります。

少しでも後悔減らせるようにまずは家を建てる目的から考えましょう。

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