間取りの後悔part2

家作りの基本
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間取りを考える上でもっとも意識したいことは、「生活動線・日当たり・広さ」などなど…
見逃しがちな「立地の良さ」をないがしろにしてしまうケースや土地の悪い部分にこだわり、逃してしまう方が多いです。

土地のメリットを「最大化」する
ココをポイントに解説していきます!

①土地のメリットを「最大化」する?


あなたの選んだ土地はどのような特徴がありますか?
「駅が近い」「高台にある」「土地が広い・狭い」「車通りが多い・少ない」etc

良し悪しに関わらず、土地には様々な特徴がありますよね?
私もお客様の土地のお話をするときはその特徴を中心にお話をします。

特徴をしっかり捉えてあげることが大切です。
特に間取りを考えるときは考えが室内になりやすいので、外もしっかり見てみましょう!

土地の特徴を『良さとして建物に反映すること』『欠点を建物で補うことが最大化だと思います。

では、「最大化」とはどうやって考えるのか?
土地と間取りの関係性について考えていきます。

②最大化ってどうやるの?

土地の特徴、お客様の希望によってアプローチの仕方は様々なので、最大化の説明は非常に難しいです。

例えば、「家の前から桜並木がみえる」というメリットがあったとします。
その代わり、「桜のシーズンは人が多くあつまる」というデメリットがあります

すると・・・

「家の前に桜並木があったら家の前でお花見したい!」
しかし、「桜シーズンは人通りが多くなるので、お庭で花見は人の目が気になる…」

を、解決し納得できるようにすることが「最大化する」ということ。

これは実際にあった話ですが、どのように解決したかと言うと…

広い土地だったので、駐車場を大きくし桜シーズンは駐車場として貸し出し、家の中で花見ができるように桜並木を借景として利用しました
2階リビングを採用し、LDKからどこでもよく見えるように桜並木が見える面はすべてFIX窓を採用しました。
人からは花見している様子も見られず、気軽に花見を楽しめるようになっています。

この方法は「目の前に公園がある」、「高台に家を建てる」という方にも応用できそうですね。

じっくり土地の特徴をみつめて、しっかり考えてあげましょう。
メリットとデメリットは表裏一体なので、デメリットの解消にも繋がります。

借景のイメージ

③土地の特徴の引き出し方

土地のなかにはどうしようもない特徴もあります。
例えば、「市街地で土地が狭く、隣地の建物が近い」「団地の中にある、田んぼの中にある」
など土地の形や場所、隣地が絡む場合、どうしようもありません。

ただ、それによるデメリットやメリットを書き出してみましょう

「市街地で土地が狭く、隣地の建物が近い」
【メリット】市街地なのでお店や、駅が近い、徒歩圏内で何でもできる
【デメリット】隣地が近いので窓が気になる、人の目が気になる、日当が悪そう

【最大化】メリットは十分なので、デメリットを考えましょう
隣地の窓をしっかりチェックして窓の位置をずらす、霞ガラスにする
隣地の家のどこになんの部屋があるか予想する
人通りが多い場所で目線が気になるとき、日当たりも加味すると2階LDKが良さそう。
もしかしたら街の風景も借景として使えるかも…

【結果】
デメリットが消え、メリットが際立つ

メリットの最大化になります。
なんとなく土地特有の嫌な部分も意外と解消できたりします!
少しでも土地が気になるなら一度、営業マンに相談してみよう!

④土地のメリットを最大化できずに起こる後悔

土地による後悔は意外と多いです

例えば南向きの土地のメリットを最大化できないと・・・
日当たりが限定的になる
南向きの土地にこだわったけどひと目が気になってカーテンは年中閉めっぱなし
庭が思うように作れない
外構にお金がかかりすぎた

このような悩みをたくさんいただきます。
特に日当たり、土地の向きはかなりの方が固定概念をお持ちのようで…

正直南向きの土地のメリットって価格程ないです。
日当たりが良いけどひと目を気にしてカーテン閉めてたら意味ないですよね?

そのため、フェンスやブロックを高く積まないと行けない為、南向きの家は外構費用が多くかかります。
庭をしっかり作らないと見栄えが悪い…etc

南向きにするということはひと目を気にしながら生活するということです。
もちろん間取りによって解決することもできます(ここまで読んでいただいた方はわかると思いますが…)

南向きの土地のメリットを最大化するには、「日当たりとひと目」をより考える必要があります

後悔しないためには「土地に持つ固定概念を捨てる」ことが非常に大切!
そうすれば土地探しの幅も広がり、間取りを考える上でも後悔をへらすことができます

まとめ

土地と建物の関係性は切っても切り離せないです。
土地に家をたてるわけです。
「土地にお金をかける」「家にお金をかける」どれも正解だと思います。

これから、家作りをする方、すでにされている方関わらず、間取りは外に目を向けて考えてみてください。
どんなにいい間取りでも、土地のデメリットが解消できていないと後悔するかもしれないです。

特に「日当たり」「ひと目」「風通し」「隣地との距離感」は気をつけてください。
建物完成時にすべて悩みを解消できていなくてもいいと思います。
設計時に住んで気になれば、対策できるように検討しておけばおおよそ困ることはないかと思います。
※住んだあとに対策する場合、建物ができる前にする工事と建物ができた時にする工事は勝手が違います。費用面、施工内容確認しておきましょう。

〈まとめ〉
・土地の特徴を「良さとして建物に反映」「欠点を建物で補う」
・メリットとデメリットは表裏一体(逆転の発想をしてみる)
・土地の特徴を引き出すときはメリット・デメリットを書き出してみる
・後悔しないために土地に対する固定概念を捨てる

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